未来と過去とイフがわかるお嬢様の学園生活

 私はイフと未来を見つめながら、
 頭の中で言いたいことを整理した。

 このままスパッと真実を突きつけてやりたいところだが、
 後々大きなトラブルや厄介ごとに発展させるわけにはいかない。

「君は、カンツウォーネを崇拝している。
だから、あいつが喜びそうな情報を提供しているんだよ。
いつだって、どんな時でもね――誰かの友達のふりをして、
幼馴染のふりをしながら」

 私はズバリと言い当てた。
 これで懲りてくれれば万々歳なのだが、
 未来やイフの映像を見る限り、
 相手はそう簡単には折れてくれないらしい。

 私は彼女に作戦を諦めさせる方法を、
 さらに試行錯誤してみることにした。

「どうして知ってるの……? まるでうちの心を見透かしてるみたい」

「なんでもお見通しなのよ」

 私は自信満々に胸を張った。

 過去も未来も、
 そして『もしも』の展開だってわかるのだ。
 私にわからないことなんてあるはずがない。

「それにね、カンツウォーネの計画は失敗して自滅するわ。
今が引き際じゃないかしら?」

 北島さんは到底納得いかないといった様子だった。
 まあ、それも無理はない。
 普通は未来なんて予知できないのだから、
 これから起こる結末を語られたところでピンとこないのだろう。

「カンツウォーネ様が、失敗なんてするはずない……!」

「どうかしらね。全校生徒や全教師の前で、
醜態を晒すことになると思うけど?」