私はここでふと思った。
今は金曜日で土日は学校が休みだけど、
月曜日からは学校だ。
夏休みなどと違って、
ずっとここに閉じ込められているわけにはいかない。
それに、
未来やイフの可能性を覗いてみても、
私が数学のテストでつまずく未来では、
どれもきちんと勉強しないと点数を落としている。
「クリチェート」
「どうしたんだ?」
「数学がやばい未来が見えたわ」
「今、それどころか?」
「それに、月曜日に父様が帰ってくるわね」
私は政治家である義父のことを
「父様」
と呼んでいる。
普段は泊まりがけで仕事をしているのだが、
次の月曜日に帰ってくる未来が見えた。
私が尊敬する父様を心配させるわけにはいかない。
「さてと、どうやらここに長居はできないようだね」
「何を当然のことを」
「クリチェート、脱出するわよ。
どっちにしてもカンツウォーネは来ないわ。
というか、彼女は私たちを閉じ込めて満足したら、
それでそれっきりよ」
未来やイフを見ても、
私たちが特定の人物と仲良くしなければ、
彼女は興味すら示さない。
二日間ここにいたとしても、
食事もトイレもなし。
スリルを楽しんだ私からしたら、
飽き飽きするものにしかならなかった。
「クリチェート、私の楽しみに付き合わせてくれてありがとう」
「ここは『ごめん』ではないのか?」
「反省して今後同じことをしないなら謝るわよ。
だけど、いくら申し訳ないと思っても繰り返すようなら『ありがとう』がいい気がしたのよ」
クリチェートは何かいいたげな顔をしていたけれど、
私は気にしないことにした。
「外から鍵がかかっているわね」
「どうするんだい?」
「扉は劣化しているの。つまり——」
私は暗闇の中で、
未来とイフを見ながら探し続けた。
あった。
私は扉に向けて、
それが何なのかもわからないまま、
何かを投げつけた。
今は金曜日で土日は学校が休みだけど、
月曜日からは学校だ。
夏休みなどと違って、
ずっとここに閉じ込められているわけにはいかない。
それに、
未来やイフの可能性を覗いてみても、
私が数学のテストでつまずく未来では、
どれもきちんと勉強しないと点数を落としている。
「クリチェート」
「どうしたんだ?」
「数学がやばい未来が見えたわ」
「今、それどころか?」
「それに、月曜日に父様が帰ってくるわね」
私は政治家である義父のことを
「父様」
と呼んでいる。
普段は泊まりがけで仕事をしているのだが、
次の月曜日に帰ってくる未来が見えた。
私が尊敬する父様を心配させるわけにはいかない。
「さてと、どうやらここに長居はできないようだね」
「何を当然のことを」
「クリチェート、脱出するわよ。
どっちにしてもカンツウォーネは来ないわ。
というか、彼女は私たちを閉じ込めて満足したら、
それでそれっきりよ」
未来やイフを見ても、
私たちが特定の人物と仲良くしなければ、
彼女は興味すら示さない。
二日間ここにいたとしても、
食事もトイレもなし。
スリルを楽しんだ私からしたら、
飽き飽きするものにしかならなかった。
「クリチェート、私の楽しみに付き合わせてくれてありがとう」
「ここは『ごめん』ではないのか?」
「反省して今後同じことをしないなら謝るわよ。
だけど、いくら申し訳ないと思っても繰り返すようなら『ありがとう』がいい気がしたのよ」
クリチェートは何かいいたげな顔をしていたけれど、
私は気にしないことにした。
「外から鍵がかかっているわね」
「どうするんだい?」
「扉は劣化しているの。つまり——」
私は暗闇の中で、
未来とイフを見ながら探し続けた。
あった。
私は扉に向けて、
それが何なのかもわからないまま、
何かを投げつけた。



