胸の奥が、あのころのような温かさで満たされていく。
「医療の道、か……」
彼女が選んだ未来と、俺が歩んでいる現在。それが同じ「誰かを救う場所」へ向かっているという事実に、運命なんて言葉だけでは片付けられない、強い繋がりを感じずにはいられなかった。
あの日、莉緒の命の灯火が消えゆく中で交わした約束。
そして、夢の中で聞いたあの「いってきます」の言葉。
すべては、今日という日に繋がっていたのかもしれない。
俺はカバンの星のキーホルダーをもう一度そっと握りしめた。
(莉緒。お前がもう一度選んだその人生を、今度は俺が特等席で見守ってていいか?)
彼女はまだ、自分が前世で誰であったか、なんてことは知らないだろう。それでいい。あの子はあの子として、今を一生懸命に生きている。
だけど、もし彼女がまた壁にぶつかったり、あの泣き笑いの表情を浮かべそうになったりした時は、俺がいつでも、一番に手を差し伸べられる先輩として、近くにいたい。
「よし、俺も負けてられないな」
書店を出た俺の視界は、冬の冷たい空気を感じさせないほど、どこまでも澄み切っていた。
いつか同じ白いコートを着て、病院の廊下ですれ違うその日を夢見て。
俺は自分の未来に向かって、力強く一歩を踏み出した。
「医療の道、か……」
彼女が選んだ未来と、俺が歩んでいる現在。それが同じ「誰かを救う場所」へ向かっているという事実に、運命なんて言葉だけでは片付けられない、強い繋がりを感じずにはいられなかった。
あの日、莉緒の命の灯火が消えゆく中で交わした約束。
そして、夢の中で聞いたあの「いってきます」の言葉。
すべては、今日という日に繋がっていたのかもしれない。
俺はカバンの星のキーホルダーをもう一度そっと握りしめた。
(莉緒。お前がもう一度選んだその人生を、今度は俺が特等席で見守ってていいか?)
彼女はまだ、自分が前世で誰であったか、なんてことは知らないだろう。それでいい。あの子はあの子として、今を一生懸命に生きている。
だけど、もし彼女がまた壁にぶつかったり、あの泣き笑いの表情を浮かべそうになったりした時は、俺がいつでも、一番に手を差し伸べられる先輩として、近くにいたい。
「よし、俺も負けてられないな」
書店を出た俺の視界は、冬の冷たい空気を感じさせないほど、どこまでも澄み切っていた。
いつか同じ白いコートを着て、病院の廊下ですれ違うその日を夢見て。
俺は自分の未来に向かって、力強く一歩を踏み出した。

