季節はまたひとつ、静かに歩みを進めていく。
莉緒がいない教室にも、やがて卒業の足音が近づき、みんながそれぞれの進路へと目を向け始めていた。
俺もまた、自分の将来について真剣に考えるようになっていた。
(莉緒、俺……大学で、医療の道に進むことに決めたよ)
莉緒が闘病生活の中で見せてくれた強さ。そして、あの病院で莉緒に出会えたからこそ、今の俺がある。今度は俺が、誰かの心や体を支えられる、そんな人間になりたい。そう強く思うようになったんだ。
放課後、机の上の荷物をカバンに詰め込み、お揃いの星のキーホルダーを優しく指先で撫でる。
「じゃあな、また明日」
クラスメイトたちとそんな当たり前の挨拶を交わして、夕暮れの廊下を歩く。
かつては他人に心を開かず、ただ息を吸うだけだった学校生活。でも今の俺の周りには、笑い合える仲間がいて、目指したい未来がある。
校門を出て、茜色に染まる坂道を見上げた。
「莉緒。俺、もっともっと強くなるよ」
ポケットの中で、あいつから貰った手紙の温もりを感じながら、俺は一歩一歩、確かな足取りで未来へと続く坂道を下り始めた。
莉緒がいない教室にも、やがて卒業の足音が近づき、みんながそれぞれの進路へと目を向け始めていた。
俺もまた、自分の将来について真剣に考えるようになっていた。
(莉緒、俺……大学で、医療の道に進むことに決めたよ)
莉緒が闘病生活の中で見せてくれた強さ。そして、あの病院で莉緒に出会えたからこそ、今の俺がある。今度は俺が、誰かの心や体を支えられる、そんな人間になりたい。そう強く思うようになったんだ。
放課後、机の上の荷物をカバンに詰め込み、お揃いの星のキーホルダーを優しく指先で撫でる。
「じゃあな、また明日」
クラスメイトたちとそんな当たり前の挨拶を交わして、夕暮れの廊下を歩く。
かつては他人に心を開かず、ただ息を吸うだけだった学校生活。でも今の俺の周りには、笑い合える仲間がいて、目指したい未来がある。
校門を出て、茜色に染まる坂道を見上げた。
「莉緒。俺、もっともっと強くなるよ」
ポケットの中で、あいつから貰った手紙の温もりを感じながら、俺は一歩一歩、確かな足取りで未来へと続く坂道を下り始めた。

