by瑠唯
莉緒のノートに並んだ5つ目の願い。
「5. お揃いのキーホルダーを買う」。
その日、俺たちは放課後の駅ビルにある、雑貨屋やアクセサリーショップが並ぶフロアを歩いていた。
普段なら、男の俺が一人で入るには少し気恥ずかしい、きらきらしたファンシーな店。だけど、今の俺にはそんな照れ臭さなんてどうでもよかった。莉緒が棚に並ぶ小物を嬉しそうに眺めている、その横顔を見ていられるだけで、胸の奥がじんわりと温かくなる。
「るいくん、これどうかな?」
莉緒が嬉しそうに差し出してきたのは、革製の手作りのキーホルダーだった。
素朴な星の形をしたモチーフ。ひとつは深いネイビーで、もうひとつは柔らかいキャメル。派手すぎず、お互いの通学カバンにさりげなくつけられそうな、優しいデザインだった。
「いいな。これにしようぜ」
「本当に? 嬉しい! 私こっちのキャメルにするね。るいくんはネイビー!」
お会計を済ませて店を出ると、莉緒はさっそく自分のスクールバッグのファスナーにキーホルダーを取り付けた。
星が小さく揺れるのを見て、莉緒は「お揃いだね」と、本当に嬉しそうにはにかむ。
俺も、自分のカバンにネイビーの星を取り付けた。
カバンを揺らすたびに、この小さな革の星が、俺と莉緒が一緒に生きている時間を証明してくれるような気がした。
「るいくん、カバン見せて?」
莉緒が並んで歩きながら、俺のカバンを覗き込む。
ふたつのバッグが揺れるたびに、ネイビーとキャメルの星が、カツ、カツと小さな音を立ててぶつかり合う。
それだけのことが、胸が痛くなるほど愛おしい。
「……莉緒」
「なぁに?」
「これ、ずっとつけとくから。何があっても、絶対外さない」
「ふふ、大袈裟だよ。でも……うん、私もずっと一緒につけとくね」
莉緒は俺の腕にそっと手を絡め、自分のポケットへと俺の手を誘った。
限られた時間の中、俺たちの「お揃い」が、またひとつ増えていく。この小さな星の輝きが、どうか少しでも長く、莉緒の行く先を照らしてくれますようにと、俺は心の中で静かに祈っていた。
莉緒のノートに並んだ5つ目の願い。
「5. お揃いのキーホルダーを買う」。
その日、俺たちは放課後の駅ビルにある、雑貨屋やアクセサリーショップが並ぶフロアを歩いていた。
普段なら、男の俺が一人で入るには少し気恥ずかしい、きらきらしたファンシーな店。だけど、今の俺にはそんな照れ臭さなんてどうでもよかった。莉緒が棚に並ぶ小物を嬉しそうに眺めている、その横顔を見ていられるだけで、胸の奥がじんわりと温かくなる。
「るいくん、これどうかな?」
莉緒が嬉しそうに差し出してきたのは、革製の手作りのキーホルダーだった。
素朴な星の形をしたモチーフ。ひとつは深いネイビーで、もうひとつは柔らかいキャメル。派手すぎず、お互いの通学カバンにさりげなくつけられそうな、優しいデザインだった。
「いいな。これにしようぜ」
「本当に? 嬉しい! 私こっちのキャメルにするね。るいくんはネイビー!」
お会計を済ませて店を出ると、莉緒はさっそく自分のスクールバッグのファスナーにキーホルダーを取り付けた。
星が小さく揺れるのを見て、莉緒は「お揃いだね」と、本当に嬉しそうにはにかむ。
俺も、自分のカバンにネイビーの星を取り付けた。
カバンを揺らすたびに、この小さな革の星が、俺と莉緒が一緒に生きている時間を証明してくれるような気がした。
「るいくん、カバン見せて?」
莉緒が並んで歩きながら、俺のカバンを覗き込む。
ふたつのバッグが揺れるたびに、ネイビーとキャメルの星が、カツ、カツと小さな音を立ててぶつかり合う。
それだけのことが、胸が痛くなるほど愛おしい。
「……莉緒」
「なぁに?」
「これ、ずっとつけとくから。何があっても、絶対外さない」
「ふふ、大袈裟だよ。でも……うん、私もずっと一緒につけとくね」
莉緒は俺の腕にそっと手を絡め、自分のポケットへと俺の手を誘った。
限られた時間の中、俺たちの「お揃い」が、またひとつ増えていく。この小さな星の輝きが、どうか少しでも長く、莉緒の行く先を照らしてくれますようにと、俺は心の中で静かに祈っていた。

