きらり~メイクアップアーティスト!~

律先輩は、サッと私の顔を見違えるほどに綺麗にしてくれた。手にある鏡を覗き込むと、自分の顔がキラキラして見えた。
「り、律先輩。ありがとうございました。」
私は深々とお辞儀をした。
「……」
あ、ピンを外していつもの先輩になっちゃった。しかも無視された。
「せ、先輩?」
すると、律先輩は私を教室の隅に押しやった。
か、顔が近いッ!?
「文化祭当日も俺にメイクさせろ……」
「え?」
一瞬時が止まった。
「だーかーらー、俺にメイクさせろって言ってるの」
「いやいや、いくらなんでも、プロの方にお願いしてしまうのは少し抵抗があるっていうか、世界中の女子の憧れの的にそんな恐れ多いことを……」
先輩は呆れた顔でこっちを見ながら言った。
「よく喋るな」
なんかめっちゃ恥ずかしい……。
「まぁ、俺のメイクであっという間にその口塞いでやるからな」
律先輩は髪をかきあげながらこっちに顔を向けてそう言った。
「は、はい……」
もう、受け入れるしかなかった。