同居人がめんどくさい

なんだか少し不思議な組み合わせの男女に思えなくもないけれど、これはこれでお互いの足りないところを埋め合う最強の2人にも見えない事はなかった。

アハハと誤魔化すように笑う。

あまり深い会話にはしたくない。

今の現状を誰かに真剣に話したって、重すぎると嫌がられるか、考えすぎと笑われるかの二つに一つしかないことはもう嫌というほど分かっていた。

それに加えて、さっきから気になるところが一つある。

この男女の座る位置だ。

3人がけのベンチが等間隔に3つ並んで置かれている。

その両端のベンチには人がそれぞれ座っており、一緒に共有するには少し気が引ける、というのが普通の感覚ではないだろうか。

その一方で、真ん中のベンチには誰も座っていない。

普通であれば、そちらのベンチに座らないだろうか。

いや、もしかすると、私がスマホを食い入るように見つめていた時には、どのベンチも人が座っていたのかもしれない。

...それにしたって、どうしてこの3人がけのベンチを見ず知らずの人同士で共用し合い、ぎゅうぎゅうになりながら座らなければいけないのだろうか。