同居人がめんどくさい

こんなことをしていても資金が尽きるのは時間の問題だった。

この1週間で、5万円以上ものお金が宿泊代として失われている。

このままいくと、1ヶ月で20万以上のお金が寝床を確保するためだけに消えていく事になる。

残りの貯金額をみても、こんな生活を後どれだけ続けられるのかなんて、高が知れている。

早いうちに、長期で滞在できる安定的な家を見つける必要がある。

けれど、この1週間探してみても、そんなに都合のいい家なんてなかなか見つからない。

トイレやお風呂など、ベッド以外の全てが共用という、ある程度滞在期間が限られているような旅行者向けの宿を除けば、その他考えれる選択肢のほとんどが、お金なしには宿泊できないような宿泊先ばかりなのである。

かといって、次の仕事場も決まらないうちに、先に新居の賃貸契約を済ませてしまうというのも得策には思えない。

「...本当にもう、最悪だよ。」

スマホの画面を落とし、目の前を流れる隅田川を眺める。

船の往来で、川面がゆらゆらと揺らいでいる。

本日何度目かわからないため息が溢れた。

もうため息しか出ないわ...。