「赤くなっていちいち震えて……そんな反応されてたら──選んだ服着てくれてるのに、脱がしたくなる」
「ぬっ!?」
お、思わず大きな声が……。
紫音さんからそんなこと言われるとは微塵も思わないというか想像が出来ないから、驚きすぎて顔を覆っていた手を取ってしまった。
ちらり、横目で紫音さんを見るも、いつもみたいに笑ってくれない。
すごく、大人っぽい……大人だけど!こう、そうだ……!
色気。
色気がひしひしと伝わってきて、ゆっくりとまた顔を隠すしかなかった。
現実、加工なし、生身……なのに映えすぎでは……!?
窓から射し込んでくる光が後光みたい。
じゃなくて!この状況どうしたらいい!?
私はどうするべきなの!?
「……ふふっ、慌ててる?でもさすがにまだ、ね。僕も大人なんだからがっつかずに待てるよ。……大事にしたいからね」
私の頭を撫でながら少し遠ざかった声。
優しい手つきからごめんと大丈夫だよ、という意が込められているように感じる。
だから顔を出そうとするも、畳がミシッと音を立てた瞬間、
耳に口付けられ、鼓膜にわずかなリップ音が轟いた──
「ッ!?……ひゃっ!?」
耳へのキスに驚くのが一段階、私の手を取り紫音さんが覗き込んできたのに驚いたのが二段階目。
ばっちりと目が合い、紫音さんを見るしかない。
「これくらいはするよ?何もしないとは言ってないしね」



