映えるキミと恋をする


「どうしてと言われましても……み、見る所に困るというか……目のやり場がないというか」

「僕のこと見たらいいのに?アップで見たいんでしょ?」


アップのが見たいとは言ったけど!
それは写真のことで、生で見たら私の頭やら心臓やらが大変なことになってしまうわけで!

それに紫音さんが服着てないから困ってるんです!
って……絶対に伝わってるはずなのに、これが……これが大人の余裕というものなんだろうか。


「ほら、気にしないで一回目を開けて?」

「無理です今は!」

「どうしても?」

「どうしてもです!」


高速で首を横に振り、精一杯無理だという意思を伝えた。


「……ふうん?」



あら?

なんだか含みのある『ふうん』だったように感じるのは気のせい?……気のせい、にしておきたい。


けれど、気になって指の隙間から覗くと、大変素晴らしいお顔とご対面してしまい、再び視界をシャットアウトして右を向いた。
それはそれは完璧な垂直ぐあいで。