映えるキミと恋をする


見たい、正直に言えばすごく見たい。
けれど、一緒にいるのにタブレットに集中するのはいかがなものかと紫音さんは言いたげで。


「なら、あと一枚だけ!」


スライドしかけた一枚を見たら今日のところは終わりでもいい。

一瞬見えた写真はアップだったように見えたから、せめてそれだけは──と、両手を合わせてお願いすると、紫音さんは『仕方ないなぁ』と言ってタブレットをテーブルに置いてくれた。


「ありが──」


しかしお礼を言いかけた時、グッと肩が押され私はあっけなく床に転がった。


「……へっ」


瞬き一回で視界に入るものが一変し、なんとも間抜けな声が出る。
だって……


「今……声、裏返ったね」


私に被さるように紫音さんがいるものだから。
驚かないわけがなく、とっさに口を塞ぐもいまだ何も着てないことにも驚き両手で顔を覆った。


「あ、あの、その……っ紫音さん」

「なあに」

「き、着ませんか?」

「……どうして?」


ど、どうして!?