映えるキミと恋をする


「もう、僕が戻ってきたのにも気付かないくらい面夢中で見てたの?」

「……はい。タブレットに集中しすぎてました。お、おかえりなさいです」


二度目だ。

シャワー上がりの紫音さんの……腹筋。

冬だというのに上に何も着ず、濡れた髪をタオルで拭きながら歩き回っている。
いくら暖房をいれていても、大丈夫なんだろうか。

そんなことを考えていると、タブレットが黒くなっていて、まだ見てない写真があるんだったと再び視線をタブレットにうつした。

一枚一枚にテンションが上がる中、紫音さんは私の隣に座り缶のお茶を手にタブレットを覗き込む。


「楽しい?」

「はいっ」


楽しい。

私の知らない紫音さんを見れて。

今の私と同じ、高校時代の姿が見れて。





紫音さんが上がってきて十分ほどが経った頃、持っていたタブレットが紫音さんによって取られてしまった。


「あっ……」

「写真、半分もいってないけど、まだ見る?」

「み……」