映えるキミと恋をする



「はい、ありがとうごさいます。……それじゃあ……ここで失礼しますね」


軽く手を振って、紫音さんとわかれた。


いくらデートと紫音さんが口にしてくれたとはいえ、それは奏音さんがデートと言った手前そうしたものかもしれない。
だから、半分は嬉しくても半分は浮かれないようにしようという思いで今日を過ごしていた。


そして、私は受験生。
勉強があるから、今までのように頻繁に会えたりは出来なくなる。

そもそも、また会う機会があるのかすら……。

私が紫音さんに思い切って気持ちを、もしくは好きな人いますかって言える人だったら良かった。

残念ながらそんな勇気や強さは持ち合わせていなく、私の受験が終わる頃には紫音さんと連絡もなく疎遠になっていく道を辿るかもしれない。

だったら、ほんの少し……私の中の勇気一滴を絞り出せないかな。

せめて、また会えますかって聞くだけでも──