時間は約十五分前──よし。
リベンジの日をあまり待てないという紫音さんが、今週は!?とメッセージを送ってきてくれたから土曜の朝から待ち合わせ。
楽しみでソワソワしちゃって、念入りに鏡チェックなんかして……。
今も、手鏡で髪を直しては変なところがないか探しては安堵している。
待ち合わせの噴水前にはすでに紫音さんがいて、探してくれているのか辺りを見渡していた。
それだけで可愛いし、勝手に嬉しくなっちゃう。
速る鼓動に深呼吸をして私は紫音さんへと真っ直ぐ歩けば、こちらに気付いて手を振ってくれる。
「おはようございます」
「おはよっ。おお……いつもよりおめかしさんだね?」
「ちょ、ちょっとばかし頑張ってみました」
髪のアレンジ、動画を見ながらああでもないこうでもないと何度も巻き戻し、不器用すぎて五分足らずのアレンジ法に一時間以上かかったなんてとてもじゃないけど言えやしない。
だけど……いつまでこうして約束が出来るか分からないから、会う時はおしゃれでいたくて。
慣れないことをしてすでに疲労を感じてはいるけど、ここからが楽しいんだから疲れてられない。



