慌ててスマホを見れば紫音さんからのメッセージや電話のオンパレードだった。
"どこにいる?"
"僕いるよー"
"何かあった?"
"大丈夫?"
少しずつ、焦りが見える文面へと変化してるのが分かる。
「奏音から、スマホ見るな……みたいなこと言われたでしょ?」
「は、はい……」
すごいメッセージの量に……どれだけ心配してくれていたのかが伝わってくる。
でもそれと同時に……探してくれていたのでは?という抱いた期待が、まさにその通りで。
申しわけなさのなかに嬉しさがこみ上げてしまう。
「ねぇ望海ちゃん。……今日のリベンジ、今度改めてさせてね?ちゃんと楽しい"デート"にするから」
「デート……」
「うん、デート。僕としてくれるよね?」
私を見下ろし、紫音さんは手を伸ばす。
大きく頷きながら私はその手をとって、二人して立ち上がった。
変なことがあったから、と今日のところは服選びはなしになったけれど、テイクアウトしたジュースを歩きながら飲み別れ際まで楽しく会話したのだった。



