映えるキミと恋をする


今までも似たようなことがあった、ということだ。
双子あるある?みたいなものかな。入れ替わりって。


「だから会った時に雰囲気が違ったんですよね……」

「雰囲気?」

「奏音さんは私の中の紫音さん像と少し違ってたので。あと……優しそうな空気感みたいなものがないというわけではないんですけど……やっぱり違うなって違和感は抱いていたんです」

「そうだったんだね」

「ビシっとどこか変です!とか言えていたら紫音さんに嫌な思いさせなくてすんだかもしれないのに……本当にごめんなさい」


紫音さんのこと、気になって久々の恋到来だったのに、完璧に見抜きも出来やしなければ指摘することもしなかったのは私の落ち度。

紫音さんが大丈夫だとしても、私が嫌。

校門でいつもと違うんですねってひと言言っていれば状況は変わっていたかもしれないのに。
……タラレバでは、だめなことは分かっているけど。


「……望海ちゃんは何も悪くないよ」

「でもっ……」


ポンと頭に置かれた手は、優しく撫でてくれる。