映えるキミと恋をする




服の好みや系統を聞かれ、私なりに答えると店内を見渡しながら服を探してくれて。

歩いていく背中についていく。

これは?こっちはどう?
繰り返し同じようなやりとりをどのお店でもしながら。

けれど……どれも指をさして聞いてくるだけで。あの時ワンピースを広げた紫音さんの雰囲気と違うような気がしてならない。

私にあてがったのはたまたま見つけたから、と言われればそう。
でもかれこれ一時間半が経った中、なんというか……かわいらしい笑顔を見せてくれて楽しそうにはしてくれていても、どこか乗り気じゃないように感じていた。


「次は……っとその前に少し早めのお昼にしない?」

「昼時だとどこも混みますもんね。何食べますか?私、調べます」

「いやいや、今空いてるとこ見つけて入っちゃお。ね」


紫音さんはバッグに手をかけた私の腕をつかみ、そのまま歩き出しエレベーターがある方へと向かう。

けれど、不意に後ろからもう片方の腕を引かれ、足を止めた。