映えるキミと恋をする



「ああ、まあね。色々持ってるからさ。使い分けってやつ」

「なるほど……」

「ま、カメラのことはまず置いといて。服めぐりしよっか。あっ、でもあまりスマホは見ないでほしいかな」

「スマホを?」


今まではそんな事、言われなかったのにどうして……。


「せっかくデートしてるのに……スマホに気を取られてほしくないからね」


っ……!?

そっと囁くようにして言われた紫音さんらしからぬ言葉に驚き、手にしていたスマホに目をやった。
いつもポケットに入れて歩いてしまうけど、紫音さんはショルダーバッグをつつく。

しまって、という意味が込められてるのを察し、私は迷いながらもバッグの中へとスマホをしまった。
それを見て満足そうに目を細める紫音さんとアパレルショップへと向かった。