仕事帰りだからなのか、今日の紫音さんは少し雰囲気違う。
メイクとか服装の関係かな。
深々と帽子を被り、Tシャツにデニムパンツって。
かわいらしい時もいいけど、ラフなスタイルもまた似合うなぁ。
「うまいこと会えたからさ、途中までどう?」
「はい」
予定より早くこうして会うとは思わなかったけど、せっかくだから並んで歩きながらテストのことを伝えると、
「そっか、頑張ったね」
笑顔が向けられた。
……笑顔はいつものこと。でも、今日は薄いというのか、キラキラ感?みたいなものがないような。
仕事で疲れてるだけかもしれないし、あえて言うことはしないでおこう。
「なので、土曜日はよろしくお願いします。どんな服を選んでもらえるのか楽しみです!」
「……うん、僕も楽しみにしてるね」
「待ち合わせは……噴水のところで十時、ですよね。変更無しで大丈夫ですか?」
「変更……それじゃあ──」



