映えるキミと恋をする



✧



無事に終わった。

今までで一番手応えがあったテストが。
何度もした自己採点でも赤点は確実にないと思っていたけれど、返却されたテストはどれも平均点はとれていて、合計は過去最高だった。

紫音さん効果。と、思ってる。



テスト返却後の放課後にこんな晴れやかな気持ちになるのははじめてかもしれない。


とりあえず帰ったら紫音さんに赤点なかった報告を──え?


校門を出てすぐ、塀に寄りかかるようにしていた男の子に目が止まり、足を止めた。


「……紫音さん?」


ポツリと呟けば、こちらに反応してくれて。


「ん?……おっと、お疲れー」


私に気付きいつもの笑顔を見せてくれたことに安堵する。


「ど、どうしてここに?」


学校は……教えてない気がするんだけど。


「仕事の帰り。近くにいたから……ここかなぁって思って。ほら、ここいら男子校二箇所あるでしょ?」

「まあ……そうですけど」


当てずっぽうでとりあえず寄ってみたってとこだろうか。男子校が二箇所にはさまれていれば、共学はしぼられるし。