雨にうたれた日。紫音さんを傘に入れていた私を撫でた時、癖でって言ってた。
あれは……彼女、もしくは好きな人にしてる癖、なんじゃないかって思う。
もし彼女がいたらご飯って言う確率は低いだろうから、好きな人……かな。
そりゃ、人気の若手インフルエンサーさんなんだ、可愛い女の子だって周りにいたりする……よね、おそらく。
「……はあ」
あまり気にしないようにいたのに、癖って言われた時からずっと気にはなっていた。
でも聞くわけにはいかず、もやもやを引きずってるだけ。
私が気にしたって仕方ないのに。
「そもそも、紫音さんは私と会って大丈夫なのかな」
そのうち、カメラマン役としてではなく恋愛相談役になってたりして。
……なんだかそれは嫌かも。
"いつがいーい?"
送られたメッセージを見て、嬉しいのに勝手な想像をしたせいで素直に喜べない。
でも一度……聞いてみるっていうのも、手のかもしれない。
──って私なに考えて……。
あれ?ま、まさかね?
自分に違うよね?と問えば、私の鼓動は正直に答えてくれた。
鼓動をはやくして。



