まだ明るいものの午後の六時をまわっていて、伸びをしながらぼんやりと買い物を終えた人たちをながめていると、
「お待たせ」
不意に頭を撫でられひょこっと視界に紫音さんが顔を出したため、私はすぐに立ち上がった。
「紫音さん、今日はお疲れさまでした。すごい人気で大変でしたよね」
「いえいえ……嬉しいけど、僕は肉体も、精神もヘトヘト気味」
笑っていても疲れの色が見える。
ポップアップはまだ二週間ほどあるらしいけど、紫音さんは初日だけに出るという話だった。
だから、頑張った分身体を休めてほしい。
「本当にお疲れさまです。ゆっくり休んでくださいね。あっ……カメラとスマホ、お返しします」
「うん、ありがと」
二つを返すと、私も疲れて視野が狭まっていたのか、紫音さんの腕に大きな紙袋がかけられていたことに気付いた。



