映えるキミと恋をする




ポップアップイベント当日。


夏休み終わりといっても休みは休み。
コラボ商品が並ぶ小さめのお店には想像をはるかに超える人が私よ目の前に広がっていた。


私のことを事前にカメラマンとして一部の関係者さんに紫音さんが話をしてくれていたようで、普通に紫音さんのそばに立っている。

黄色い声が上がる中で、紫音さんはありがとうと手を振ってこたえるも、軽く私の方を振り向いては、

『しんどい……』とげんなりした顔を見せ、また来てくれた子たちに向き直ると笑顔を見せる。


「良かったら鏡で合わせてみてね」「こっちも可愛いよー」


嫌だと言っていたけれど、仕事としてきちんとこなしている姿をレンズを通して見つめる。

一緒に撮影したいという子や紫音さん自身を撮りたいって子もいてまるでテーマパークのキャラのように引っ張りだこ。

紫音さんのイベントなんだから当然なんだろうけど……。