映えるキミと恋をする




「はあ……やっと終わった」


大きく息を吐いた紫音さんの方へ向き直ると充電器からタブレットをぬいていた。


「終わったってことは、お仕事ですか?」

「そ。ネットオンリーのプチプラアパレルコラボ企画で、僕のデザインした物が販売されるからその商品確認の画像添付されてきたんだ」

「プチプラってことは私でも買えるお値段……」

「そーゆーことだね」

「は、発売日だけ教えてもらえますか!?」


少し前の私なら、特に興味をそそられることなく流すだけだった。
けれど、紫音さんの知り合ってインフルエンサー本人のコラボと言われたら気にはなるわけで。
前のめりに問えば、紫音さんはキョトンとしながらも口角をあげた。


「気になる?」

「なります……」

「そっかぁ、なら特別に」


再びタブレットを手に操作し始めるも、また何か送られてきたようで、一瞬にして嫌な表情へと変わる。
こんな顔……はじめて見た。


「うげっ」


何か不備でもあったのだろうか、と予想するも外れた。