映えるキミと恋をする


「インフルエンサーさんのイベントってどんなものなんでしょうか?私疎くて」

「コラボ商品の宣伝とかモデルとか……声かけてもらうんだけど、人前苦手すぎて……知らない人に写真とかバチバチ撮られたりするのは僕は無理で」

なるほど……人気ゆえの悩みだ。

そんな会話をしていると、なにやらメッセージ音が響いた。


「おっと、ちょいとごめんよ」

私に断りを入れて、紫音さんは充電していたタブレットを操作しはじめる。
見てるのも、と思いまたグラスを手にして、私は目だけで周囲を見渡すことに。
この間はそんな余裕なかったけど、失礼して。


シングルベッドにタンス、小さめのデスクにはぬいぐるみがずらりと並んでいる。
なんというか、部屋は思いのほかシンプル。
床にもなにか敷いてるわけでなく畳のままで、ゆいいつカーテンだけが紫音さんのキュート要素が感じられる。

キッチンは……ミニ冷蔵庫があるくらいで、まな板とかがない。
料理は……しないのかな?