映えるキミと恋をする



思考を消すために頭横に振る。


「Tシャツ、ありがとう……ごさいました!」


なるべく、見ないように。見ないように。
目をかたく瞑って会釈とともに両手で返す。

すぐに紫音さんが紙袋の取っ手にに触れたのを感じたものの、なぜか紙袋が小刻みに揺れ始め……不思議に思い片目をあけてみることに。


「あの、紫音さ……え?」


紫音さんは片手で受け取りつつも、この間のように笑っていた。
私的に笑わせにいったわけではないのだけれど、なぜか紫音さんにはささるらしい。




改めて上の服を着てないことを謝られ、再びドアストッパーをしてもらいお茶でも、と言ってもらいお邪魔した。


「最近おサボり気味だった宅トレをしてて……シャワー浴びたんだ。ごめんね、ギリギリになってあんな格好で出ちゃって」


しっかりと髪を乾かし、服を着た紫音さんはぺこぺこと頭を下げている。
乾かしたばかりの前髪をよくわからないキャラクターのヘアピンでとめてるのが……これまた可愛い。