映えるキミと恋をする



「ありがとうございます。色々と申し訳ないです……」

「いーのいいの。それより大丈夫?僕は大したことないけど」

「私は平気です。紫音さんの方が風邪引いたりして仕事に支障出たりしたら大変ですから」


私は休んでも一日分の授業ならノートを写せば問題はない。
でも大人はスケジュールのズレとか後に響きそうだから……。


「そんなこと考えてくれてたの?」

「ま、まあ……」

「だから僕のことすっぽり傘にいれてくれてたってわけか。……いい子だね」


不意に頭を撫でなれ、固まってしまった私に気付き紫音さんはハッとして手を引っ込める。


「ご、ごめん。つい、癖で」

癖?

「い、いえ。その、私おいとましますね!」


なんのですか?とは聞けず、ありがとうごさいます、と勢いよくお礼を告げて靴を履くと慌てて紫音さんが追いかけてきた。