好きになったのは大嫌いな先生


愁サイド

外来業務を終えて、美奈病室を覗きに行こうと思ったら健斗とすれ違った。

「美奈ちゃんご飯頑張って3分の2くらいですかね。最初は食べる気なかったみたいですけど、点滴の言葉出したら頑張ってここまで。」

「了解。ありがとな」

健斗からの報告を受けて病室に向かう。
栄養状態悪いし、明日からの抗がん剤でもっと食べれなくなるだろうから、とりあえずたくさん食べて欲しいところだけど…

明日からの辛い治療を考えると、今日くらいは多めに見てあげるか。

病室に入ると顔を真っ赤にした美奈の姿。これは絶対熱上がってるな。

ご飯のこと褒めて頭を撫でてあげると、褒められたことに驚いたようだけど、すごく嬉しそうな顔で笑ってる。犬みたいに見えてきて可愛い。

熱を測ってもらうと案の定40度近く。
本人も熱の高さに驚いてるようだったから、もう常に熱が出てて体が慣れてきちゃってるんだろうな。可哀想に。

でも確実に体は辛いはずだから、解熱剤打つことを提案したけど、必死に食い気味に拒否してロキソニンを急いで飲み込んだ。

こう言う勝手なことすることにも怒りたいのは山々だけど、今はなるべく明日の治療に向けて美奈の心が穏やかでいられるよに、グッと我慢して静かに見守る。

明日から頑張ろうな。