頑張ってご飯を頬張り込むけど、3分の2くらいが限界。完全に箸が止まってご飯と睨めっこしてると、また健斗さんが覗きに来た。
「何こわい顔してご飯睨んでるの?笑」
「頑張って食べたけど、ここから進まなくて…けど点滴は嫌。」
「フフッ。そんな泣きそうな顔しないの。頑張ったじゃん。えらいえらい。いいよ、あとは残して」
「…点滴はしない?」
「安心して、しないよ。」
その言葉を聞いて一気に体の力が抜ける。
健斗さんが病室をでて行ったと思ったら、入れ違いで愁くんが入ってきた。
「よっ!今健斗にご飯少し頑張って食べたって聞いたぞ。その調子だな。」
そう言って穏やかな顔で頭を撫でられて、びっくりする。…けど、愁くんに褒められて頭撫でられるの、嫌いじゃないかも。
「何ニヤニヤしてるんだよ笑」
「いっつも愁くんに怒られてばっかりだから、褒められると嬉しいなぁと思って」
「怒られるようなことする美奈が悪いんだって。夜ご飯の時、また来るから一緒にご飯食べよう。」
「うん。待ってる。」
「それより、顔色結構悪いけど熱上がってる?しんどい?」
そう言われ熱測ってみると39度8部。
愁くんの顔が険しくなる。
「熱下がらなくて、辛いな。あんまり辛かったら注射の解熱剤したら一気に楽になると思うけど」
「もらってたロキソニンあるから大丈夫!これ飲むから!これ飲んだらかなり楽になるんだよね」
注射なんて言葉聞きたくなくて、被せ気味にそう言って、愁くんの前で急いでロキソニンを飲み込む。
「まぁ美奈が注射するなんて言うわけないか。大丈夫ならいいけど、あんまりしんどかったら健斗か悠か誰でもいいから言えよ。」
「わかった」
愁くんは仕事に戻って行った。
それにしても熱そんなに上がってたんだ。体だるいなぁとは思ってたけど、もうここ数日常に熱出てるから慣れてきちゃった。
