−狂兎の檻−

靴箱で上履きに履き替えていると、白いパーカーの子も隣で靴を履き替え始めた。
まさか――。
同じクラス?

嫌な予感は的中した。
白いパーカーの子は、そのまま私と同じ教室へ入っていく。もし、この人に目を付けられたらどうしよう。

そんな不安が胸の中で、膨らんでいった。

私が見すぎてしまったのが原因だろう。
白いパーカーの子が、こちらを振り向く。
目が合う。

何か言われるんじゃないかと思い、慌てて視線を逸らした。