−狂兎の檻−

「そうかも」
「見た目はいいのにね」
「ビジュだけなら最強」

狂犬なんてあだ名が付いているくらいだから、やっぱり危ない系の人なんだ。 危ない人のはずなのに、不思議と目が離せない。

黒と白、色違いのパーカーを着て並んで歩く姿が、妙に印象に残る。

結局、私は二人の後ろ姿を見つめたまま、校門まで来てしまった。
二人は学年が違うのだろうか。 校門をくぐると、それぞれ別の校舎へ向かっていった。

どうやら、白いパーカーの子は一年生らしい。私も同じ一年生の校舎へ向かった。