−狂兎の檻−

「凪。もう少し離れないと嫌われるぞ」
「むぅ~!」

凪くんが、私の制服の裾をちょこんと掴む。
変な人だけど――めちゃくちゃ可愛いんだよね。

屋上に風が吹き、銀色の髪がふわりと揺れる。
長い睫毛に、色素の薄い瞳。
まるで天使みたいに儚い。