−狂兎の檻−

「凪、早い」
「えーっ!?」
「元の位置に戻れ」
「やだぁ~♡」

予測不可能なところはあるけれど、悪気がないから嫌いになれない。

それに、最初は怖いと思っていた狂犬さんも、話してみると印象が全然違った。

世話焼きで、面倒見が良い人なのかもしれない。

私は逆に、普通に見えるのに悪意を向けてくるクラスメイトの方が怖いのかもしれない。