−狂兎の檻−

「暴走しないなら、俺がいても問題ないだろ」
「……いいけどっ」
そう口にしたものの、凪くんは不満そうに狂犬さんを見つめている。

「眼鏡ちゃん」
「……はい」
「振り回されるの、大変じゃない?」
確かに大変だ。

でも――。

こうして屋上で誰かと話す時間は、楽しかったりする。誰かと笑いながらお昼を過ごすことに、昔から憧れていたから。

「……大変だけど、楽しいです」

そう答えた瞬間だった。凪くんが、ぴとっと私の隣へ寄り添う。