−狂兎の檻−

安心して、授業を受け始めた。
なんだか、やっと日常が戻ってきた気がする。
このまま目立つことなく、学校生活を送りたい。
 
そう思った、その瞬間だった。

こつん。
丸められた紙が、私の机の上に転がってきた。
 
……まさか。

恐る恐る視線を向けると、凪くんと目が合う。
凪くんは満面の笑みで、小さく手を振った。