−狂兎の檻−

「いっこめ!」

ぴんっと人差し指を立てる。

「美月に言いたいことがあるなら、僕に言うこと!」
 教室が静まり返る。
「にこめは〜……」
 首を傾げた凪くんは、しばらく考え込んだ。
「……なんだろ?」

 数秒後。
「忘れたぁ♡」
 その一言に、教室中が固まった。