−狂兎の檻−

教室へ戻ると、一斉に視線が私へ集まった。

怖い――。
明らかに悪意を向けられている気がして、指先が小さく震える。

「初日から授業サボりとか」
「意外と男好き?」
「あの顔で!?」

あちこちから笑い声が聞こえてくる。
……違う。
そう言いたいのに、声は出ない。

 私は何も言い返せないまま、俯いて自分の席へ腰を下ろした。
悪口と笑い声が、何度も教室に響く。
私は俯いたまま、ただ耐えることしかできなかった。
 
その時だった。