−狂兎の檻−

……本当のことを言っても、いいのかな。
でも、そうしないと、この状況はずっと変わらない気がした。

「……授業に、出たいので」

私がそう答えた瞬間、凪くんの腕からふっと力が抜けた。

「……美月」

今にも消えてしまいそうな声で、凪くんが私の名前を呼ぶ。 その声を聞くと、胸が少しだけ締め付けられた。
「……はい」
「……ごめんね」
「大丈夫です」
「……また、お話してくれるかな?」
「……もちろんです」