−狂兎の檻−

近くで見ると、よく分かる。
背が高く、圧倒されるような威圧感。
耳にはいくつものピアスが光り、鋭い目つきがさらに近寄りがたい雰囲気を作っている。

……怖い。

でも、その表情はどこか呆れているようにも見えた。
もしかして、凪くんを迎えに来たのかな。

「凪、お前何してんの?」
「見たら分かるよね?」
「あー、眼鏡ちゃん。なんか、ごめんね」

えっ……。
今、謝った?