−狂兎の檻−

凪くんは、しゅんとした表情で私を見つめる。

「寂しい……な」

その一言に、胸がちくりと痛んだ。
そんな顔をされたら、断れない。
私は少しだけ凪くんとの距離を縮め、隣へ座り直した。

「美月は食べ物、何が好きーっ?」

凪くんの目はきらきらと輝いていて、本当に楽しそうだ。
もしかして、友達が欲しかったのかな。 あまり深く考えても答えは出ない。

今は、そう思っておこう。