−狂兎の檻−

「やっぱり、めちゃくちゃ可愛い!」
「顔、めちゃくちゃ整ってる!」
あんな可愛い子が、狂犬と知り合いとかあり得ないでしょ!」

教室中の女子たちが、一斉に騒ぎ始めた。
その声は、すぐに私へ向けられる。

「ていうか、何あの子……」
「地味だし、ブス!」

その悪意が自分に向けられた瞬間、胸がぎゅっと締め付けられる。
苦しい。
怖い。
また、始まるんだ。 そう思った瞬間、この場所から逃げ出したくなった。