−狂兎の檻−

自分の席を確認し、静かに椅子へ腰を下ろす。周りを見渡せば、もうあちこちでグループができていた。

友達は欲しい。
でも、それを望んではいけない気がして、その気持ちを押し込めた。

友達を作って、裏切られるのが怖い。 拒絶されるのも怖い。だから私は、最初から一人でいることを選んだ。

教室で一人なのは、きっと私だけだ。
そう思って周りを見渡すと、白いパーカーの男の子も一人で、ぼんやりと窓の外を眺めていた。