隣の天海くんから甘いレッスン。



「……あれ、佐野ちゃんまだ居残ってたの?」


「うん、日直だったから日誌書いてた。もう終わったけど」


「そうなんだ」




隣の席の天海くん。


サラサラブラウンの髪と、とにかくイケメン過ぎる顔が女子からキャーキャー言われている。


それから、誰にでも優しくて、あんまり男子と話さない私も、普通に話せるほど話しやすいクラスの人気者だ。



「あれ?天海くんこそどうしたの?部活……サッカー部はもう終わったの?」



普通に気になってきいてみた。


いつも数人の友達と一緒に帰ってるのに、一人で、しかも、ユニフォーム着てなくて制服だから、どうしたの?って普通に疑問。


「うん、今日は部活休み。ほら、きのう日曜で練習試合あったから」


「あー、そういうこと」



ほのぼのした空気が流れる。


でも何なんだろう?


何かあって教室に来たんじゃないの?


忘れ物したとかではなさそうだし……。