『イケメンになりたい!』で始めた学校生活、モテすぎてハーレム状態!?もう戻れない...

一ノ瀬くんが、私の顔のすぐ数センチまで自分の顔を近づけてきた。

男子の熱い吐息が、私の肌に直接かかる。

「小鳥遊。お前のその可愛い顔も、女の子の声も、涙も、全部俺だけのものだ。他の男に1ミリでも触らせたら、俺、マジで何するかわかんねぇよ」

(一ノ瀬、くん…………)

彼の言葉は、もうパシリに対するものじゃない。

完全に、一人の『男の子』が、大好きな『女の子』に向かって放つ、命がけの告白だった。

胸の奥が、信じられないほどの熱量でドクンドクンと暴れ狂う。

私はもう、彼への特別な恋心を、隠すことはできなかった。

「……分かった。もう、行かないよ」

私は涙を拭うと、一ノ瀬くんだけに向けた、本当の『女の子の私』としての、とびきり純粋な笑顔を浮かべた。一ノ瀬くんは一瞬、息を呑むように目を見開いたあと、慌てて手で顔を覆ってしゃがみ込んでしまった。

「……マジで反則。お前、今の笑顔、他の男に見せたら 絶対に許さねぇからな……」

女子にモテたくて始めた男装生活。けれど気がつけば、私は学園のイケメン3人(一ノ瀬くん、神楽坂先輩、律先輩)に正体を見破られ、激しい奪い合いの真ん中にいた。

一ノ瀬くんの本気の嫉妬と告白。私の『モテすぎハーレム学校生活』は、もう後戻りできない、甘くてキケンな第3章の波乱へと向かって、さらに加速していくのだった――。