『イケメンになりたい!』で始めた学校生活、モテすぎてハーレム状態!?もう戻れない...

ガラガラ……と教室の引き戸を開けた瞬間

それまでガヤガヤと騒がしかった教室が、嘘みたいに一瞬で静まり返った。

クラス中の女子生徒たちの視線が、熱を帯びて一斉に私に突き刺さる。

「……みんな、おはよう。 今日からよろしくね」

私はトーンを低く落としつつも、できるだけ柔らかく、クラス全体を包み込むように微笑みかけた。

すると、その瞬間に――。

「キャーーーーッ!!」
「嘘、同じクラス!? ヤバい、本物の王子様だ……!」

黄色い悲鳴が教室中に響き渡る。

私が窓際の一番後ろの席に向かって歩き出すと、まだ荷物も置いていない私の机の周りには、またたく間に女子たちの大きくて温かい人だかりができた。

「ねぇねぇ、ツムギくんだよね!? 掲示板で名前見たよ!」
「どこ中だったの? 彼女はいる?」
「好きなタイプは!? お願い、教えて!」

目の前には、キラキラした目を輝かせた女子たちの顔、顔、顔。

「質問、たくさんありがとう。彼女はいないよ。タイプは……そうだね、一生懸命で、優しい子が素敵だな、って思うよ」

一人ひとりの目をまっすぐに見つめ、優しく語りかけるように答えてみる。

「――っ!!」

私のその言葉と視線を受けた女子たちが、一斉に胸を押さえて「尊い……」と声を漏らし、顔を真っ赤に染めていくのだった。