ガタゴトと揺れる電車を降り、私は新設されたばかりの共学校、『私立 碧ノ海(あおのうみ)学園』の門をくぐった。
周りを見渡せば、真新しい制服に身を包んだ新入生たち。
「お、おい……見ろよ、あいつ」
「え、ヤバ。モデル……? 王子様みたい」
校門を歩いているだけなのに、なぜか周囲がざわざわと騒がしい。
すれ違う女子たちが、みんな一斉に私を見て、頬を赤らめてヒソヒソと囁き合っている。
「……ふふっ。大成功」
私は今の自分の姿を思い出し、心の中で小さくガッツポーズをした。
メンズメイクとウィッグ、そして徹底的に練習した「イケメンの歩き方」。
どうやら、効果は抜群みたい。
(もしかして私、やっぱり男装似合うのでは?)
(※はい、自分で言うのも何だけど、めちゃくちゃ似合ってます)
自分の名前を探すために掲示板を見上げると、そこには見慣れた文字があった。
『1年B組 小鳥遊 ツムギ』学校側には「家庭の事情」ということで、通称名としてカタカナ表記にしてもらい、男子用の制服を着る許可を事前に取ってある。
(もちろん、校長先生以外には秘密だけどね)
「1年B組、か……」
よし、と小さく頷いて、私は期待に胸を膨らませながら、自分の教室へと向かった。
周りを見渡せば、真新しい制服に身を包んだ新入生たち。
「お、おい……見ろよ、あいつ」
「え、ヤバ。モデル……? 王子様みたい」
校門を歩いているだけなのに、なぜか周囲がざわざわと騒がしい。
すれ違う女子たちが、みんな一斉に私を見て、頬を赤らめてヒソヒソと囁き合っている。
「……ふふっ。大成功」
私は今の自分の姿を思い出し、心の中で小さくガッツポーズをした。
メンズメイクとウィッグ、そして徹底的に練習した「イケメンの歩き方」。
どうやら、効果は抜群みたい。
(もしかして私、やっぱり男装似合うのでは?)
(※はい、自分で言うのも何だけど、めちゃくちゃ似合ってます)
自分の名前を探すために掲示板を見上げると、そこには見慣れた文字があった。
『1年B組 小鳥遊 ツムギ』学校側には「家庭の事情」ということで、通称名としてカタカナ表記にしてもらい、男子用の制服を着る許可を事前に取ってある。
(もちろん、校長先生以外には秘密だけどね)
「1年B組、か……」
よし、と小さく頷いて、私は期待に胸を膨らませながら、自分の教室へと向かった。

