「――最終問題! この学校の創立記念日に、初代校長が残した言葉とは何でしょう!」
司会の生徒の声が響く中、クイズ大会は白熱のデッドヒートを繰り広げ、ついに私たちのクラスと、隣のA組が同点で並ぶ最終局面を迎えていた。
う、嘘……、初代校長の言葉なんて、私、生徒会の資料でチラッと見たことあるような……っ
私が焦って頭を抱えそうになった、その瞬間だった。
隣にいた一ノ瀬くんが、私の手元にある早押しボタンを、自分の大きな手で上からガシッと重ねるようにして力強く押し込んだ。
パァン――ッ!!
体育館に、うちのクラスの解答権を示す電子音が鳴り響く。
「解答権は3年B組、ツムギくん・一ノ瀬くんチーム!」
「一ノ瀬くん、分かったの……っ?」
驚いて見上げる私に、一ノ瀬くんはフンと誇らしげに鼻を鳴らし、重ねていた手をそっと離しながら、マイクに向かって低く格好いい声で言い放った。
「『大志を抱き、常に気高くあれ』……だろ」
一瞬の静寂の後、ピピッ、ピピッ、と正解を告げるチャイムが鳴り響いた。
「正解――ッ!! 優勝は3年B組――ッ!!」の実況が響き渡った瞬間、体育館は地鳴り collective な歓声と拍手に包み込まれた。クラスの男子たちがステージに駆け上がってきて、一ノ瀬くんの肩を叩いて大騒ぎしている。
「はぁ……っ、一ノ瀬くん、すごい……!」
私が胸をなでおろして微笑むと、男子たちの揉みくちゃの輪の中から、一ノ瀬くんが私に向かって真っ直ぐに視線を投げてきた。
周りの女子たちの熱狂なんて一ミリも目に入っていないというように、彼の瞳は、私だけをじっと見つめている。そして、誰にも気づかれないように、小さく親指を立てて『よくやった』と私に合図を送ってくれた。
胸がドクンと、甘く切なく跳ね上がる。
全校生徒への正体発覚という最大のハラハラを乗り越え、私たちは、誰にも壊せない本当の絆を、この色鮮やかなお祭りの熱気の中で、しっかりと結び直したのだった――。
司会の生徒の声が響く中、クイズ大会は白熱のデッドヒートを繰り広げ、ついに私たちのクラスと、隣のA組が同点で並ぶ最終局面を迎えていた。
う、嘘……、初代校長の言葉なんて、私、生徒会の資料でチラッと見たことあるような……っ
私が焦って頭を抱えそうになった、その瞬間だった。
隣にいた一ノ瀬くんが、私の手元にある早押しボタンを、自分の大きな手で上からガシッと重ねるようにして力強く押し込んだ。
パァン――ッ!!
体育館に、うちのクラスの解答権を示す電子音が鳴り響く。
「解答権は3年B組、ツムギくん・一ノ瀬くんチーム!」
「一ノ瀬くん、分かったの……っ?」
驚いて見上げる私に、一ノ瀬くんはフンと誇らしげに鼻を鳴らし、重ねていた手をそっと離しながら、マイクに向かって低く格好いい声で言い放った。
「『大志を抱き、常に気高くあれ』……だろ」
一瞬の静寂の後、ピピッ、ピピッ、と正解を告げるチャイムが鳴り響いた。
「正解――ッ!! 優勝は3年B組――ッ!!」の実況が響き渡った瞬間、体育館は地鳴り collective な歓声と拍手に包み込まれた。クラスの男子たちがステージに駆け上がってきて、一ノ瀬くんの肩を叩いて大騒ぎしている。
「はぁ……っ、一ノ瀬くん、すごい……!」
私が胸をなでおろして微笑むと、男子たちの揉みくちゃの輪の中から、一ノ瀬くんが私に向かって真っ直ぐに視線を投げてきた。
周りの女子たちの熱狂なんて一ミリも目に入っていないというように、彼の瞳は、私だけをじっと見つめている。そして、誰にも気づかれないように、小さく親指を立てて『よくやった』と私に合図を送ってくれた。
胸がドクンと、甘く切なく跳ね上がる。
全校生徒への正体発覚という最大のハラハラを乗り越え、私たちは、誰にも壊せない本当の絆を、この色鮮やかなお祭りの熱気の中で、しっかりと結び直したのだった――。


