そして、ついに『全校芸術文化コンクール』の当日がやってきた。
学校全体がにわかに活気づき、体育館や各教室は色鮮やかな展示物やステージ発表の準備で、お祭りのような喧騒に包まれている。
「ツムギ様! こちらの案内、お願いできますか?」
「ツムギくん、こっちのパンフレットの配布も手伝って!」
私は事前に指名されていた通り、イケメン『ツムギ』として、女子たちの案内係やイベントの顔としての仕事を完璧にこなしていた。
いつもの完璧な笑顔でファンサービスをするたびに、体育館の入り口では女子たちの黄色い大歓声が響き渡る。
だけど、私の目は、案内係の仕事の合間に、何度も体育館のステージ袖へと向いていた。
一ノ瀬くん……、もう動いてるよね……?
一ノ瀬くんたちのクラスは教室での展示発表だから、今の時間、彼は自由に行動できるはずだ。神楽坂先輩から貰った『機材管理補佐』の腕章を腕に巻き、律先輩の許可証を胸に、彼は今頃、暗いステージ裏の映音部の機材スペースに身を潜めているはずだった。
「ツムギくん、次のステージ発表、間もなく第一部が始まるよ」
進行係の女子生徒の声に、私の心臓がドクンと激しく跳ね上がる。
第一部の上映が始まる、その直前の暗転。
あのライバル女子が、私の男装の証拠写真を大スクリーンに仕込もうと、暗闇に紛れて機材スペースに現れる、運命の『その瞬間』が、ついに目の前まで迫っていた。
「うん、分かった。みんな、席に着いてね。最高のステージが始まるよ」
私はファンの女の子たちに完璧な王子様スマイルを向けながら、心の中で、大好きな彼の名前を強く、強く叫んでいた。
ここから先、本当の決戦の幕が上がる。
全校生徒への正体発覚という絶体絶命の大嵐を前に、私と一ノ瀬くんの、運命をかけた本当の反撃が、この43ページ目の暗転の瞬間に、ついにスタートしたのだった――。
学校全体がにわかに活気づき、体育館や各教室は色鮮やかな展示物やステージ発表の準備で、お祭りのような喧騒に包まれている。
「ツムギ様! こちらの案内、お願いできますか?」
「ツムギくん、こっちのパンフレットの配布も手伝って!」
私は事前に指名されていた通り、イケメン『ツムギ』として、女子たちの案内係やイベントの顔としての仕事を完璧にこなしていた。
いつもの完璧な笑顔でファンサービスをするたびに、体育館の入り口では女子たちの黄色い大歓声が響き渡る。
だけど、私の目は、案内係の仕事の合間に、何度も体育館のステージ袖へと向いていた。
一ノ瀬くん……、もう動いてるよね……?
一ノ瀬くんたちのクラスは教室での展示発表だから、今の時間、彼は自由に行動できるはずだ。神楽坂先輩から貰った『機材管理補佐』の腕章を腕に巻き、律先輩の許可証を胸に、彼は今頃、暗いステージ裏の映音部の機材スペースに身を潜めているはずだった。
「ツムギくん、次のステージ発表、間もなく第一部が始まるよ」
進行係の女子生徒の声に、私の心臓がドクンと激しく跳ね上がる。
第一部の上映が始まる、その直前の暗転。
あのライバル女子が、私の男装の証拠写真を大スクリーンに仕込もうと、暗闇に紛れて機材スペースに現れる、運命の『その瞬間』が、ついに目の前まで迫っていた。
「うん、分かった。みんな、席に着いてね。最高のステージが始まるよ」
私はファンの女の子たちに完璧な王子様スマイルを向けながら、心の中で、大好きな彼の名前を強く、強く叫んでいた。
ここから先、本当の決戦の幕が上がる。
全校生徒への正体発覚という絶体絶命の大嵐を前に、私と一ノ瀬くんの、運命をかけた本当の反撃が、この43ページ目の暗転の瞬間に、ついにスタートしたのだった――。


