『イケメンになりたい!』で始めた学校生活、モテすぎてハーレム状態!?もう戻れない...

冷酷な文字列が画面を埋めていくのを見て、私は目眩がするほどの絶望感に襲われた。

彼女は、私が学校を去ることなんて望んでいない。私の男装の秘密という最大の弱みを握り、私を自分の操り人形のようにして、精神的にじわじわと追い詰めて楽しみたいだけなのだ。

私は冷や汗で滑るスマートフォンを必死に握り直し、次のメッセージを打ち込んだ。


『そんなことして、あなたに何のメリットがあるの? 私が何かあなたに酷いことをしたなら謝るよ。だから、一ノ瀬くんは関係ない。一ノ瀬くんを巻き込むのだけは、絶対にやめて』


せめて、大好きな一ノ瀬くんだけは守りたかった。彼との付き合いたての幸せを、こんな悪意で汚されたくなかった。必死に懇願するようなメッセージを送ると、再び一瞬で『既読』がつく。

『一ノ瀬くんは関係ない、か。ウケる。あんたさ、本当に何も分かってないんだね』

画面の向こうの彼女は、まるですぐ目の前で意地悪にせせら笑っているかのようだった。


『私が一番気に入らないのは、あんたが男のフリをして女子全員を騙してハーレム状態作ってること。それなのに、裏では一ノ瀬くんとだけ特別にイチャイチャして、女の子としてちゃっかり幸せになろうとしてることだよ。ずるいと思わない?』


心臓がドクリと冷たい音を立てた。

彼女の狙いは、単なる男装の暴露だけではない。私が『ツムギ』として築き上げてきた完璧な学園生活と、一ノ瀬くんとの秘密の恋――その両方を、最も残酷な形で同時に引き裂くことだったのだ。


『だからさ、交渉なんて無駄だよ。次の学園行事の舞台で、全校生徒の前であんたのその正体と、一ノ瀬くんとのこのハレンチな写真を大スクリーンにでも流してあげる。学校中の女の子たちがどんな顔をするか、今から本当にワクワクするわ』


一方的に送りつけられる悪意の言葉に、私は息をすることさえ忘れて立ち尽くしていた。

どんなに言葉を尽くしても、彼女の歪んだ執着を止めることはできない。絶望の包囲網は、私のささやかな抵抗をあざ笑うように、ますます狭まっていくのだった。