『イケメンになりたい!』で始めた学校生活、モテすぎてハーレム状態!?もう戻れない...

バシャッ!!!という激しい音とともに、頭から冷たい水が容赦なく降り注いだ。

一瞬、何が起きたのか分からず、息が止まる。

遅れて、濡れた制服が肌にべったりと張り付く不快感と、ツンとした秋の夜気の寒さが押し寄せてきた。

「あはは! ごめーん! 手が滑っちゃったぁ」

わざとらしい甲高い笑い声が、静かな中庭に響き渡る。

私の目の前に立っていたのは、2年生の派手な女子グループだった。

彼女たちの目はちっとも笑っていなくて、獲物を追い詰めた肉食獣のような、どす黒い愉悦に満ちている。

(どうしよう……水が……!)

パニックになりながら、私はハッと気づいて血の気が引いた。

顔から滴り落ちる水滴が、茶色く濁っている。

毎朝、時間をかけて丁寧に仕込んでいる「メンズメイク」のファンデーションが、水に溶けて流れ出していた。